腹部ヘルニアセンター
2026年7月より「腹部ヘルニアセンター」を開設いたしました。
本センターでは、鼠径ヘルニア、腹壁ヘルニア、臍ヘルニアをはじめとする腹部ヘルニア疾患を対象に、専門的かつ包括的な診療を行っています。
センター長あいさつ
このたび、松下記念病院では、地域のみなさまにより専門的で質の高い医療を提供するため、「腹部ヘルニアセンター」を開設いたしました。
鼠径(そけい)ヘルニアや腹壁瘢痕(ふくへきはんこん)ヘルニアといったいわゆる「脱腸」の病気は、日常的によく見られる疾患でありながら、自然に治ることはなく、放置すると腸が壊死する「嵌頓(かんとん)」という命に関わる状態を招くリスクがあります。だからこそ、私たちは患者さんが「早期に、安心して、納得して」手術に臨める環境が必要であると考えました。
これまで当院では、従来の開腹手術や鼠径切開法はもちろん、傷が小さく痛みの少ない「腹腔鏡下手術」を積極的に行ってきました。加えて、以前から胃がん、大腸がんに対して導入していた精密な操作を可能にする最先端の「ロボット支援下手術(ダヴィンチ)」が、2026年6月より鼠径ヘルニア修復術に保険収載され、さらなる低侵襲(お体に優しい)な術式を提案できるようになりました。
患者さん一人ひとりのご年齢、ライフスタイル、過去の手術歴などを総合的に考慮し、最も再発が少なく最適な「オーダーメイドの治療計画」をご提案いたします。
当院の強みである総合病院としての安全管理体制のもと、外科医、麻酔科医、看護師、臨床工学技士、理学療法士が一つのチームとなり、術前から術後の早期社会復帰まで全力でサポートいたします。
「足の付け根やお腹に違和感があるけれど、どこに相談すればいいか分からない」 そんなときは、ぜひお気軽に当ヘルニアセンターにご相談ください。
地域に寄り添い、信頼されるセンターを目指し、スタッフ一同まい進してまいります。
センター長名幸 義仁(なこう よしと)

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当センターの3つの強み(特長)
最先端の「ロボット支援手術(ダヴィンチ)」・腹腔鏡手術に対応
「鼠径ヘルニアに対してはお腹の傷口が小さく、術後の痛みが少ない「低侵襲(ていしんしゅう)手術」を第一選択としています。さらに最新のロボット手術を導入したことで、より精密で、出血が少なく、再発率の低い確実な手術を提供できるようになりました。
患者さん一人ひとりに合わせた「オーダーメイド治療」
ヘルニアの種類や大きさだけでなく、患者さんのご年齢、ライフスタイル、過去の手術歴、持病などを総合的に考慮します。豊富な術式の中から、最も安全で最適な治療計画を専門医がご提案します。
総合病院の強みを活かした「チーム医療」
外科医だけでなく、麻酔科医、看護師、臨床工学技士、理学療法士などが強固なチームを形成しています。万が一、持病(高血圧や糖尿病など)がある場合でも、他科と緊密に連携し、万全の安全管理体制で手術を行います。
腹部ヘルニアとは?
「腹部ヘルニア」とは、加齢や外的要因によって腹壁が弱くなり、その結果生じた隙間(孔)から腹圧に耐えきれず、腸などの内臓が外側へ押し出される状態を指します。
なかでも鼠径ヘルニアは男性に多くみられ、3~4人に1人が発症するといわれる比較的頻度の高い疾患です。主な症状は鼠径部の膨らみですが、放置すると嵌頓を起こし、腸の壊死など重篤な状態に陥るおそれがあります。そのほかの「腹部ヘルニア」についても一定の頻度でみられ、発生する部位や原因によってさまざまな種類に分類されます。
対象となる主な疾患
鼠径ヘルニア(外鼠径・内鼠径・大腿ヘルニアを含む)
足の付け根(鼠径部)に起こるヘルニアで、主に中高年の男性に多く見られます。筋肉や筋膜の弱くなった部分から腸が飛び出し、立ったときや力んだときにふくらみが現れるのが特徴です。自然に治ることはなく、放置すると嵌頓(かんとん)を起こす危険があります。
腹壁瘢痕ヘルニア
過去の手術でお腹を切った部分(手術創)が弱くなり、そのすき間から内臓が飛び出すタイプのヘルニアです。手術後しばらくしてから発症することがあり、傷跡の膨らみとして気づかれることが多いです。再発しやすい傾向があり、治療には工夫が必要です。
臍ヘルニア
おへその部分にできるヘルニアです。子どもに多い印象がありますが、大人でも加齢や肥満、妊娠などが原因で発症することがあります。おへそがふくらむのが特徴で、軽症の場合もありますが、放置すると症状が進行することがあります。
受診から手術・退院までの流れ
Step 1:外来受診・診断
問診や触診、必要に応じて超音波(エコー)やCT検査を行い、ヘルニアの状態を正確に診断します。
Step 2:術前検査、治療方針のご説明(インフォームド・コンセント)
安全に麻酔や手術を行うための全身チェックを行います。
検査結果をお見せしながら病状を説明し、ロボット・腹腔鏡・開腹など、最適な術式を丁寧にご説明します。
Step 3:入院・手術・術後の回復
手術前日もしくは当日に入院。全身麻酔でお休みいただいている間に手術を行います。術後は数時間後から飲水可能で、翌日から歩行や食事が可能です。
Step 4:退院・社会復帰
経過に問題がないことを確認し、速やかに退院・日常生活への復帰となります。
※入院期間は1泊2日or 2泊3日の短期間入院を基本としておりますが、患者様の年齢、手術リスク、術後状態などにより適宜変更する可能性があります。
受診予約について
外来日
毎週木曜日
※ 木曜日以外でも受診いただけます。
受診方法・相談窓口
ヘルニア外来は予約制です。
受診をご希望の際はかかりつけ医にご相談ください。
ご不明な点がございましたら、受診相談(06-6992-1231:代表)へご連絡ください。