ラピッドレスポンスチーム(RRT)

ラピッドレスポンスチーム(Rapid Response Team)

~一人でも多くの“予期せぬ心停止“を防ぐため~

私たちの病院では患者さまの検査・治療に最善を尽くす努力をしていますが、残念なことに、私たち医療者が予期できない急変によって生命の危機に瀕する患者さまもいらっしゃいます。

ひとたび心臓が止まってしまうと、その回復は困難を極め、また回復しても後遺症を遺すことが多くあります。しかし一方で、心臓が止まる前に対処できれば、比較的回復はしやすく、また後遺症も少なくなります。

近年、そのような急変をされる患者さまの一部に、急変の数時間前から異常を示すサインがみられることがわかってきました。

そこで、急変のサインを早期に察知して急変を未然に防ぐために、RRT(ラピッドレスポンスチーム:Rapid Response Team)というチームを活用する病院が少しずつ増えてきています。

松下記念病院では、2018年からRRTを設立し、徐々に活動の幅を広げています。構成メンバーも増員し、現在では、医師(麻酔科、救急科、外科、内科)、看護師(集中ケア認定看護師、救急看護認定看護師など)、臨床工学技士、薬剤師、医療安全管理者が参加する多職種チームとなりました。

松下記念病院RRTは、急変のサインを察知して出動し、診察と初期対応をしつつ、主治医や各病棟スタッフと連携して急変を未然に防ぐために日々活動しています。2021年度からはRRTによる定期的な院内回診も開始し、より一層急変の防止に努めています。そのほか、院内職員に向けた講習会も開催しています。

ご病状や、入院という環境の変化に不安を感じられる患者さまも多くいらっしゃると思いますが、私たち松下記念病院RRTが患者さまの安全のため尽力しております。私たちの活動が少しでも患者さまがたのご安心に繋がれば幸いです。