【問題1】アドバンス・ケア・プランニング(ACP)について正しいのはどれか。
(1) × ACPは今後の治療・療養について、患者・家族と医療従事者があらかじめ話し合う自発的なプロセスを指しており、年齢・病気に関わらず健常人でもACPについて話し合っておく必要がある。というのも生命の危機に直面している患者では、ACPの話し合いそのものが本人とは行われなかったり、患者自身が話し合うことを避ける傾向があるからである。
(2) × ACPについて健康なときに話し合っておくことによるメリットとして、自己コントロール感の高まりや病院死の減少などが報告されている。
(3)(5)× 上述の様にプロセスが重視されており、それによって作成された文章や事前指示書が重要なわけではない。
(4)〇 健康なときに話し合われたACPでは、半数の意向が変化することが指摘されている。確実性で言えば、入院時に話し合う方が確実と言えるが、本当に状態が悪化した際には意向が確認できないことも多い。