産婦人科

現在、常勤医が体調不良で不在のため、非常勤医で診療にあたっています。
そのため、休日・夜間診療は、一部休止させていただいております。
手術以外の目的で入院される方についても、他の医療機関をご紹介させていただくことがございます。
また、症状によっては、他の診療科で入院になることもあります。
みなさまには、ご迷惑をおかけしますが、ご了承ください。

メッセージ

小柴 寿人部長 小柴 寿人(こしば ひさと)

現在は外来診療と手術以外の目的で入院される方の管理を行っています。
手術症例の受け入れは一時休止させていただいており、再開時には改めてご連絡いたします。

産婦人科外来の体制を変更しています。

産婦人科の特色・強み

常勤医 1名、非常勤医 2名で診療にあたっています。安全で的確な診療に努めています。

当科の治療方針

婦人科疾患

子宮がん検診で異常があった方には生検などの精査をしています。その他、性感染症の診断や治療を行っています。

子宮内膜症

子宮内膜症は、本来は子宮の内側にのみ存在するはずの子宮内膜組織が、子宮以外の場所(卵巣、腹膜など)で増殖、剥離を繰り返す病気です。子宮以外の場所で増殖した子宮内膜組織は腹腔内にとどまり、炎症や痛み、癒着の原因になります。子宮内膜症の自覚症状で最も頻度の高いものが、月経痛です。月経の回数を重ねるごとに痛みが強くなっていく場合が多く、病気の進行に伴い腰痛や下腹痛、性交痛、排便痛、不妊などの訴えも多く見られます。現在はホルモン療法のみ行っています。

子宮脱

子宮脱(子宮下垂とも言います)は、骨盤底筋肉や靭帯が伸びて弱まり、子宮の正常な支持が失われて膣へ下垂し、症状がひどくなると腟外へ脱出する疾患です。妊娠、出産により、一部の女性ではこれらの筋肉が弛緩します。また、腹圧をかけることが多い生活をすることも助長因子といわれています。子宮脱は、女性であれば誰しもがかかる可能性があり、1回以上の経腟分娩を経験した閉経後の女性はリスクが高くなります。子宮とともに膀胱が下垂する膀胱瘤や直腸が下垂する直腸瘤を併発することがあります。下記のような症状が出ることがあります。

  • 腟にピンポン玉のようなものが触れる
  • 椅子に座るとボールの上に座っている感じがする
  • トイレが近い
  • 尿が出しづらい
  • 排尿してもすっきりしない
  • 尿が漏れてしまう

現在はペッサリーを腟内に留置する保存的治療のみ行っています。

性器クラミジア感染症

性器クラミジアの主な症状では下記が考えられます。

  • 性器に軽いかゆみがある
  • おりものの増加
  • 排尿時に軽い痛みが出ることがある
  • 陰部の不快感

感染してから症状が出るまでの期間は、1〜4週間程度で、放置すると症状が悪化し、男性では精巣上体炎や男性不妊症、女性では、卵管炎・腹膜炎・子宮外妊娠・不妊症の原因になることもあります。

更年期障害

閉経前の5年間と閉経後の5年間とを併せた10年間を「更年期」といい、症状が重く日常生活に支障を来す状態を「更年期障害」と言います。更年期障害の主な原因は、女性ホルモン(エストロゲン)が大きくゆらぎながら低下していくことで、その上に加齢などの身体的因子、成育歴や性格などの心理的因子、職場や家庭における人間関係などの社会的因子が複合的に関与することで発症すると考えられています。主な症状は、顔のほてり、のぼせ、ホットフラッシュ、発汗です。

チーム医療(産婦人科)

婦人科がんの方に抗がん剤の投与(化学療法)をするときは、薬剤師および腫瘍内科と連携し、文献的な証拠に基づいて、薬の種類や投与量を決め、副作用対策にも努め、薬剤師による指導も行います。

医師一覧

部長小柴 寿人(こしば ひさと)

資格
  • 日本産科婦人科学会認定産婦人科専門医
  • 母体保護法第14条にもとづく指定医
専門領域
  • 産婦人科全般

非常勤本山 敏彦(もとやま としひこ)

資格
  • 日本産科婦人科学会認定産婦人科専門医
  • 母体保護法第14条にもとづく指定医
専門領域
  • 産婦人科全般

診療実績

2023年度

外来患者数
29人/日
外来紹介件数
40件/月
入院患者数
6.0人/日
平均在院日数
4.7日

研究

講演(2023年)

研究会(2023年)