産婦人科
メッセージ
部長 古谷 幸子(ふるや ゆきこ)婦人科では小児から高齢者まであらゆるライフステージの女性を対象としています。現時点の病気の診断治療だけでなく、将来のライフイベントや体調に対する不安についての相談や、今できることの提案なども行っています。
「病気じゃないかもしれないけど…」という方にも安心して相談に来ていただきやすい外来を心がけています。
産婦人科の特色・強み
科は現在常勤医1名、非常勤医5名で地域における婦人科診療の最初の窓口として、日常的な不調の相談、診察から健康診断で要再検査となった方の二次検査まで幅広く対応しています。
治療方針
婦人科疾患
子宮や卵巣などの良性腫瘍では、まず治療が必要かどうかについてMRIなども含めて十分に検討します。経過観察の頻度と期間、ホルモン剤などによる保存的な治療が適応かどうかを判断し、患者さんの希望にも寄り添いながら手術が必要な場合には適切な医療機関へ紹介します。子宮がん検診で異常があった方には生検やHPVなどの精査をしています。検査結果とその後の管理方法をガイドラインに沿って丁寧に説明し、疾患の進行度により手術が必要な場合は適切な高次施設へ紹介します。
そのほか月経困難症や更年期障害、骨盤臓器下垂、性感染症などの診断や治療を行っています。
婦人科で扱う女性特有のがんについて
子宮内膜症
子宮内膜症は、本来は子宮の内側にのみ存在するはずの子宮内膜組織が、子宮以外の場所(卵巣、腹膜など)で増殖、剥離を繰り返す病気です。子宮以外の場所で増殖した子宮内膜組織は腹腔内にとどまり、炎症や痛み、癒着の原因になります。
子宮内膜症の自覚症状で最も頻度の高いものが、月経痛です。月経の回数を重ねるごとに痛みが強くなっていく場合が多く、病気の進行に伴い腰痛や下腹痛、性交痛、排便痛、不妊などの訴えも多く見られます。治療法は手術やホルモン薬です。
子宮脱
子宮脱(子宮下垂とも言います)は、骨盤底筋肉や靭帯が伸びて弱まり、子宮の正常な支持が失われて膣へ下垂し、症状がひどくなると腟外へ脱出する疾患です。妊娠、出産により、一部の女性ではこれらの筋肉が弛緩します。また、腹圧をかけることが多い生活をすることも助長因子といわれています。子宮脱は、女性であれば誰しもがかかる可能性があり、1回以上の経腟分娩を経験した閉経後の女性はリスクが高くなります。子宮とともに膀胱が下垂する膀胱瘤や直腸が下垂する直腸瘤を併発することがあります。
下記のような症状が出ることがあります。
- 腟にピンポン玉のようなものが触れる
- 椅子に座るとボールの上に座っている感じがする
- トイレが近い
- 尿が出しづらい
- 排尿してもすっきりしない
- 尿が漏れてしまう
治療法は手術やペッサリーを腟内に留置する保存的治療です。
異所性妊娠
異所性妊娠とは、受精卵が子宮内膜以外の場所に着床することをいい、着床部位によって卵管妊娠、卵巣妊娠、腹腔妊娠、頸管妊娠などに分類されます。最も頻度の高いものは卵管妊娠で、異所性妊娠の約95%を占めます。
無月経や不正出血を認めることも多く、そのほかの初期症状では、つわりのような吐き気、腹痛などがありますが、まったく無症状の場合もあります。
気をつけなければならないのは腹痛で、卵管などの弱い部分で妊娠が成立すると、破裂が起こることがあり、お腹の中で大量出血し、最悪の場合では出血性ショックで死亡してしまう可能性もあります。こうした腹腔内出血は、外からの見た目では分からず、腹痛や性器出血が初期の症状となります。
性器クラミジア感染症
性器クラミジアの主な症状では下記が考えられます。
- 性器に軽いかゆみがある
- おりものの増加
- 排尿時に軽い痛みが出ることがある
- 陰部の不快感
感染してから症状が出るまでの期間は、1〜4週間程度で、放置すると症状が悪化し、男性では精巣上体炎や男性不妊症、女性では、卵管炎・腹膜炎・子宮外妊娠・不妊症の原因になることもあります。
更年期障害
閉経前の5年間と閉経後の5年間とを併せた10年間を「更年期」といい、症状が重く日常生活に支障を来す状態を「更年期障害」と言います。更年期障害の主な原因は、女性ホルモン(エストロゲン)が大きくゆらぎながら低下していくことで、その上に加齢などの身体的因子、成育歴や性格などの心理的因子、職場や家庭における人間関係などの社会的因子が複合的に関与することで発症すると考えられています。主な症状は、顔のほてり、のぼせ、ホットフラッシュ、発汗です。
医師一覧
部長古谷 幸子(ふるや ゆきこ)

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