心不全チーム

『心不全とは、心臓が悪いために、息切れやむくみが起こり、だんだん悪くなり、生命を縮める病気』です。本邦では人口の高齢化に伴い、心不全の患者さまが急増しています。2010年に100万人を突破し、2035年まで増え続けると予想されています。当院でも1年間に200名ほどの患者さまが心不全のため入院されています。その多くが緊急入院であり、ショック状態で救急室に搬入される方も少なくありません。当科では迅速な診断と確実な治療で,結果として多くの患者さまに安定した状態で退院していただいております。

しかし心不全の患者さまには再発される方が少なくありません。そこで様々な病院スタッフが介入して、心不全の患者さまを支えていく必要があります。当院には、循環器内科医や看護師、理学療法士、薬剤師、管理栄養士、公認心理士、医療ソーシャルワーカーなどからなる心不全チームがあります。治療や検査の標準的な予定をスケジュール表のようにまとめたクリニカルパスなどを併用しながら、多職種が良質な医療を均一に提供できるよう心掛けています。

我々心不全チームは、入院早期から心臓リハビリテーションプログラムを導入することに加えて、個々の患者さまに合わせた個別化医療(テーラーメイド治療)も積極的に提案しています。退院後もできるだけ外来で心臓リハビリテーションを継続していただき、心不全の再発予防を目指します。また大阪心不全地域医療連携の会作成のハートノートを活用して入院中から退院後の外来まで包括的な心不全療養を指導しています。

当院の心不全チームは、心不全を患われた患者さまとご家族を全力でサポートいたします。どうぞよろしくお願いいたします。

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心臓リハビリテーションチーム

心不全チームによるカンファレンス

心臓リハビリテーション室