TQMセンター(医療の質・チーム医療)地域貢献活動

TQMとは

TQM(Total Quality Management)

全員・全体(Total)で、医療・サービスの質(Quality)を、継続的に向上させる(Management)ことです。

目的

医療の特性※を踏まえ、主として医療の質、組織運営の質を管理し、必要な情報を円滑に共有できる体制を敷き、現場に迅速に有用な情報提供や改善提案を行っていきます。
医療の質を的確に管理し、治療成績や顧客の満足度を向上させることを目指しています。

※医療の特性
  1. 科学性
  2. 個別性
  3. 緊急性
  4. 地域性
  5. 継続性(常時応需性)
  6. 不具合への対応
  7. 不確実性
  8. 侵襲性
  9. リスク性
  10. 物語性

役割

  • 患者(外部顧客)と医療従事者(内部顧客)の満足度の向上を目指します。
  • 病院全体の総合的質管理(医療の質、組織運営の質等)を行います。
  • 組織運営の活性化を図るための支援を積極的に行い、PDCAサイクルを効率的に回し改善活動を行います。

体制図

活動

主な活動の具体例

1.医療安全に関すること

医療安全に関する詳しいページはコチラ

2.感染制御に関すること

感染制御に関する詳しいページはコチラ

3.医療情報に関すること

医療情報に関する詳しいページはコチラ

4.クリニカルパスに関すること

高い水準での診療の標準化を目指し、クリニカルパスの作成・運用を行い、標準からの偏位を分析・評価することで医療の質を改善する。

  • 必要な診療についてクリニカルパスの作成・運用を行う。
  • アウトカム評価を行い、適宜クリニカルパスを改定する。
  • クリニカルパスに関するKPIを立案、進捗管理を行う。

5.臨床指標による質改善活動と質の可視化

臨床指標を用いて病院全体・部署・医療チームの自主的な改善活動を充実させる。また、当院にとって最適な指標を選定、公表することで医療の質を可視化し信頼性を向上させる。

  • 臨床指標の選定を行う。
  • 収集・分析・評価する担当部署や担当者を決める。
  • ベンチマークの収集を行い、当院の指標との比較・分析を行う。
  • 臨床指標を用いて自主的な改善活動を促し支援する。
  • ホームページや年報に公表する。

6.委員会活動の活性化

総合的な見地から病院として必要な委員会の構成及び活動状況を把握・管理する。

  • 新しい委員会を立ち上げる時に中心的な役割を担う。
  • 委員会の活動方法の改善が必要な場合は、その委員会と相談して活動の見直し等の支援を行う。
  • 委員会活動の質を評価する指標の収集・評価を行う。

7.医療チーム活動の活性化

総合的な見地から病院として必要な医療チームの立ち上げを計画・立案し、関係部署と調整しながら活動開始までの支援を行う。

  • 新しい医療チームを立ち上げる時に調整役を担い支援する。
  • 医療チームの活動方法の改善が必要な場合は、そのチームメンバーと相談して活動の見直し等の支援を行う。
  • 医療チーム活動の質を評価する指標の収集・評価を行う。

8.研究・教育・研修

病院機能・方針に沿った人材登用・育成計画に基づき、教育・研修計画を行う。臨床研究の把握・管理を行う。

  • 病院や各部署の将来構想実現に向けて計画的な研修計画を立案する。
  • 臨床研究の支援を通して質の管理を行う。

9.文書管理

病院として管理すべき文書を一元的に把握・管理する。文書の種類や目的に応じて適切に取り扱いがなされるように管理する。

  • 病院として管理すべき文書を定める。
  • 文書を作成した責任者を明確にする。
  • 書式等の標準化を図る。
  • 必要に応じて改訂が行われるよう管理する。
  • 病院で定めた仕組みに則り承認を受けているか確認する。

10.第三者評価対応

医療機能や質を外部的に評価する代表的な機関として、日本医療機能評価機構、JCI(Joint Commission International)、ISO (International Organization for Standardization:国際標準化機構)、JCEP(Japan Council for Evaluation of Postgraduate Clinical Training:卒後臨床研修評価機構)がある。

  • 受審計画を立案する。
  • 受審に際して事務局として活動する。
  • 受審後継続的に質改善活動を行う。

11.職員・患者満足度調査の実施・評価

顧客である患者や医療従事者の満足度の向上を図る。

  • 患者や医療従事者の満足度を調査する。
  • 調査結果を基に課題の抽出や要因を分析する。
  • 各部署に調査・分析・評価結果を還元し、改善に向けて支援する。

12.イノベーション推進(医療機器・医療材料・システム開発)

外部のメーカーや研究機関と協力し、現場ニーズに基づいた医療機器・医療材料・システムの開発及びサービスの創出を企画し、医療の質向上の支援をする。

  • 現場のニーズやアイデアの調査を行い、研究・企画案を作成する。
  • 外部のメーカーや研究機関からの開発提案の窓口となる。
  • メーカーへの持ち込み・交渉などを行う。
  • 共同開発や研究の実施時に、秘密保持契約や共同開発契約などの手続きを履行する。
  • 試作品が完成した際、適宜、倫理委員会の審査への支援を行い、現場で使用、ユーザー評価を行う。
  • 医療機器等の開発や開発に係る人材育成を目指す外部のメーカーや研究機関などに、開発のための医療フィールドを提供、一定の経費等の契約を行う。

“ 地域に愛され、住民から選ばれる病院を目指して ”

TQMセンター