地域医療支援病院
地域医療支援病院の目的について
地域医療支援病院とは、地域の病院や診療所の支援を通じて、地域の医療機能の役割分担や連携をすすめるために法律(医療法)で定められた医療機関の機能のひとつです。
当院は北河内圏で最も早い2009年に承認を受け、地域医療支援病院として、住民の皆さまにとって質のよい医療を効率的に提供するよう努めています。
医療連携の必要性について
診断や治療法は専門化、高度化が進み、すべてのことをひとつの施設で完結させることは難しくなってきていることもあり、連携による医療機能の分担は非常に重要なポイントになっています。つまりそれぞれの医療機関が互いに協力、役割を分担し、自分の強みを最大限に生かすことで、地域全体の医療の効率性と質の向上を図ることができるのではないかと考えています。そのため当院では、開業医、他の急性期病院、回復期病院、療養型病院、介護施設など、機能の異なる多くの医療機関や施設との連携を図ることを重視しています。
かかりつけ医のメリット
家族ぐるみの健康管理・普段の状態を知っているので安心
ひとりの医師と長く付き合うことで、病歴や家族歴などの情報が蓄積され、いざというとき適切ですばやい対応ができます。病気の治療だけではなく、生活習慣などについても気軽に相談でき、身近なところで皆さまの健康を支えます。
効率的で無駄なく最適な医療機関を紹介
最近の医療は高度化、専門化がすすみ、どこに受診したらよいのかわからないこともあります。そんな時、症状や状態に応じて効率的に医療機関を紹介してもらえます。
はしご受診がなくなる
医療機関ごとに同じような検査が繰り返されたり薬が重複したりと、医療費や身体にも負担がかかります。
待ち時間が病院より短く診察の手続きも容易
かかりつけ医をもちましょう
国は医療連携を推進するため、診療所を医療の第一線の医療機関と位置づけるとともに、診療所と病院の機能を分担する政策をすすめています。住民の皆さまには効率的で継続性のある医療をうけていただくために、かかりつけ医をもっていただくことをお奨めしています。当院では地域の医療機関と円滑な連携を図るために登録医制度を行っており、約500名の先生に登録医の登録をして頂いています。当院医師とかかりつけ医がより連携を密にして、1人の患者さまの治療や経過観察にあたる「二人主治医制」を実施しています。
こちらで連携先の登録医療機関をご覧いただけますので、かかりつけ医をお探しの際にぜひご活用ください。まだかかりつけ医をお持ちでない患者さまを対象に、ご希望をお伺いしながらかかりつけ医を探すお手伝いをしています。ご希望の際には遠慮なく担当の医師、スタッフまでお申し付けください。
地域医療支援病院の役割、当院の役割
紹介患者を中心とした医療の提供を行っていること。
当院には登録医制度があります。
登録医の先生とは日常的に連携をとり、患者さまの入院治療が必要になった場合にはいつでも当院で引き受ける体制を敷いています。また当院の医師と意見交換を行いながら紹介患者さまの共同診療も可能となり、さらに退院後も当院と密な連携を図り経過観察を行っていきます。
救急医療を提供する能力を備えていること。
24時間体制で救急医療を提供しています。
他の医療機関に対し医療機器や病床を提供し、共同利用していること。
CT・MRIなどの高額医療機器を地域の医療資源として有効活用できるよう開放しています。
地域の医療の質の向上に努める。
各分野のテーマにおいて、院内、院外の医療従事者を対象とした研修会や講習会を行っています。
医療の連携は、ただ単に効率性を求めるだけのものではなく、当院を含めた地域の医療機関がより質の高い医療を地域の皆さま方に提供できるようにするためのしくみでもあります。ぜひ、皆さま方のご理解、ご協力をお願いいたします。