救急科
メッセージ
救急科の特色・強み
救急科開設の運び
2018年、日本全国の救急出動件数は約660万件/年でした。約4.8秒に1回の割合で救急車が出動していることになり、国民の21人に1人が搬送された計算になります。大阪府をとってみても、約61万件/年(2018年)の出動件数があり、約52秒に1回の割合で救急車が出動しています。救急車の出動件数は20年前の約2倍に増加し、特に65歳以上の高齢者の救急搬送が年々増えて6割近くを占めるようになっています。
増え続ける救急患者に対応すべく、当院でも守口・門真地域の中核病院として、2018年4月より救急科を開設しました。救急外来では、日中は救急車で来院される一次~二次救急の患者さまを対象とし、夜間・休日は救急以外で来院される患者さまも含めて診療しています。(救急で受診を希望される方は、必ず来院前に病院へ電話をお願いします。)
特徴と強み
- 二次救急告示病院・地域医療支援病院として地域の救急搬送を受け入れています(年間約3,000 件)。平日日中は救急科専門医が常駐しています。
- 夜間および土・日・祝日は内科系1名、外科系1 名、産婦人科1 名で対応しています。当直以外の診療科はオンコール体制で、必要に応じて専門医に診察を依頼して対応しています。
- 特に敗血症、呼吸不全・心不全、吐血・下血、急性腹症、四肢の骨折などは当科と各診療科とが連携し緊急入院・緊急手術・集中治療に対応、注力しています。
- 新型コロナウイルス感染症の疑いがある発熱・呼吸器症状の方に対しては、職員の安全を守りつつ患者さまに最善の診療を行う必要があります。当院では、救急科専門医が感染対策チーム(ICT:院内の感染対策全般にわたり、感染症の治療から耐性菌対策まで現場で活動しているチーム)にも属し、救急外来~入院診療に関する院内の感染防御ルールの策定にも関わり、職員の安全向上に尽力しています。
- 集中治療専門医資格を有する医師が必要に応じて、他診療科が担当する重症患者管理への助言・介入を行っています。
- ラピッド・レスポンス・チーム(RRT:患者さまが心停止に至る前に迅速に対応するチーム)にも関わり、患者安全の向上に努めています。
治療方針
救急搬送された方の約6割は軽症で入院不要になるといわれますが、残り4割の患者さまは入院治療を必要とし、その中には命に関わる傷病の方もいます。救急科においては入院や緊急治療を要する病態かどうかを迅速かつ的確に判断することを目標としております。また、入院の要否に関わらず、可能な限り早く症状を軽減するよう努めます。
当科では、対象とする症状は多岐にわたりますが、内科・外科などに関わらずあらゆる症状の初期対応を行います。他の診療科とも連携し、24時間の救急対応と緊急検査・治療に対応しています。できるだけ速やかにかつ的確な医療を提供できるよう心掛けていますが、受診依頼が重なった場合などには重症度に応じて診察順が前後することがありますのでご了承ください。
敗血症
各種培養採取のうえ迅速な抗生剤加療開始が推奨されており、スタッフ全体でその実現に向けて尽力します。
急性冠症候群、心不全循
環器内科との連携により、心臓カテーテル・インターベンションや心不全に対する人工呼吸器使用に24 時間迅速に対応します。
急性腹症、外傷
外科・整形外科との連携により必要時の緊急手術に対応します。
呼吸不全
院内に集中治療室(ICU 4床・HCU 4床)を擁しており、心不全や肺炎などによる呼吸不全に対して適切な気道・呼吸管理や理学療法などを提供します。
吐血・下血、胆道疾患
消化器内科との連携により24時間体制での緊急内視鏡・ERCPなどに対応します。
その他
CT検査、MRI検査、血液検査は24時間使用可能で、意識障害や各臓器障害の精査が可能です。
医師一覧
部長堀 雅俊(ほり まさとし)
資格 |
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