腎臓内科
メッセージ
腎臓内科の特徴
慢性腎臓病(保存期腎不全)
2022年4月から腎臓内科が新規開設されました。日本有数の臨床経験を持つ腎臓内科医が日々の診療を行っています。
診療理念は、腎臓の初期から末期まで最善の医療を提供することです。治療や検査などの診療方針の決定は、EBM(根拠に基づいた医療)を基本に、患者さまやご家族、更にはかかりつけの先生方と相談の上、決定します。
代表的な疾患
慢性腎臓病(保存期腎不全)
慢性腎臓病は症状がない早い時期からしっかりと治療をしていくことが重要です。また慢性腎不全の原因や増悪因子は様々で、個々の患者さまに合わせた治療が必要です。
当科では、増悪因子の検査、合併症の検索、病状・治療についての情報提供、栄養指導を兼ねた1週間の慢性腎臓病教育入院を行っています。
薗村和宏部長が作成し、全国の病院で使用いただいています。
糸球体腎炎. ネフローゼ症候群
腎炎やネフローゼ症候群に対しては、正確な診断をするために可能な限り腎生検を施行し、適切な治療を行います。全身の病気に伴う腎臓病の場合は、他の臓器・全身の状態や、使用されている薬剤の影響など、多角的な視点で治療法を検討しています。
末期腎不全 腎代替療法
残念ながら末期腎不全に至った患者さまには、まずは血液透析・腹膜透析・腎移植の選択を提示し理解を深めていただきます。そして患者さまの今後の生活や人生観に合った腎代替療法を一緒に考え、話し合い、決定していけるよう努めていきます。当院では慢性腎臓病療養指導士の資格を持った看護師が腎代替療法選択外来を行っています。
多発性嚢胞腎
腎臓に嚢胞(水がたまった袋)が多数できて腫大することで腎臓の働きが徐々に低下していく、50%の確率で遺伝する病気です。これまでは有効な治療法がなく、約半数の方が60歳前後に透析になっていました。現在は、病気の進行を遅らせることのできる可能性のある薬剤トルバプタンが保険診療で使用できるようになりました。この薬剤以外にも、厳格な血圧管理、食事療法や適切な水分摂取などが進行を抑えるために重要だということがわかってきました。また、好発合併症として脳動脈瘤からくも膜下出血をきたす場合や、心臓弁膜症・嚢胞感染・肝機能障害を起こす場合があります。これら合併症に対してその有無を確認し、適切な治療を行います。
高血圧症
本態性高血圧症、二次性高血圧症の鑑別検査を行っています。家庭血圧測定・血圧日内変動測定を積極的に取り入れて、血圧の管理に生かしています。血圧管理の安定した患者さまについては、お近くの診療所(当科の連携施設など)に病状をお伝えし、日常管理を委ねています。
かかりつけ医の先生方へ
患者支援連携センターを通してのご予約が患者さまの負担が少ないようです。 月、水、木、金曜日に地域連携枠をご用意しています。
もしお急ぎのご用件がございましたら、患者支援連携センターにその旨お電話などお伝え願います。早急に対応させていただきます。
紹介フローチャート
医師一覧
部長薗村 和宏(そのむら かずひろ)
資格 |
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専門領域 |
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医長大石 佳央梨(おおいし かおり)
資格 |
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医員足立 大也(あだち ひろや)
専門領域 |
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医員江原 秀慧(えはら ほずえ)
専門領域 |
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診療実績
2023年度
- 外来患者数
- 26人/日
- 外来紹介件数
- 15件/月
- 入院患者数
- 4.0人/日
- 平均在院日数
- 10日