松下記念病院は1940年、パナソニックの前身である松下電器の松下幸之助創業者が設立した病院です。現在は厚生労働省が直轄するパナソニック健康保険組合立の地域中核病院であり、公的病院と同じく、救急医療や専門医療など、患者さまが求める医療を提供し、地域社会へ貢献することが使命です。
当院は323床の中規模病院ですが、大学病院や医療センターのような大規模病院とは異なり、診療科ごとの垣根がないため横の連携が非常に良く、メディカルスタッフを含めたチーム医療も進んでいることです。救急搬送の受け入れ、地域の先生方からの紹介、心・肺・腎・消化器などの内科疾患や骨折などの外傷疾患に積極的に対応し、地域における急性期病院としての役割に努めています。また、大阪府がん診療拠点病院としてがん診療、小児・周産期医療、生活習慣病、増加している高齢者特有の疾患に対しても、地域の先生方から多くの患者さまを紹介していただき、地域の病院として求められる専門的な医療を提供しています。
松下記念病院の理念の一つとして将来を担う医療人の育成を掲げています。臨床研修体制は少数精鋭をモットーに、上述した当院での医療に対して各科専門医のきめ細かい指導を受けることで充実した研修生活を送ることができます。また、専門研修では救急医療だけでなく、がん診療や生活習慣病など、多くの専門医から技術や知識を教わることができます。一方で、医療技術を高めることは大切ですが、医師として社会人としての人間形成を高めることも重要です。患者さまに満足していただき、自分自身も満足できるホスピタリティあふれる医療が実践できるよう励んでいただきたいと思います。このようなビジョンに共感できる研修医・専攻医の先生方にお会いできるのを楽しみにしております。
病院長 村田博昭