Senior resident

専門研修

外科専門研修プログラム

(京都府立医科大学 外科専門研修プログラム 連携施設)

外科専門研修プログラム内容

当科では京都府立医科大学の外科系診療科(消化器外科・乳腺外科・呼吸器外科)の連携施設として専攻医を受け入れており研修していただくことが可能です。大学医局に入局していただくことになりますが、当院での研修期間や研修修了後のキャリアアッププランなどは各診療科により異なりますので、メールなどでお問い合わせください(入局に関するお問い合わせでも結構です)。

外科専門医取得には専門領域以外の手術経験(消化器外科を専門とする場合の乳腺外科・呼吸器外科症例など)が必須となりますが、当科では専門領域の異なる3つの診療科が併存しており、風通しも良好ですので、研修期間中に専門領域以外の手術症例を経験することが可能です。施設見学も随時受付しています(日程や期間は個別に相談となりますので、お気軽にお問い合わせください)。

専門研修責任者メッセージ

当院の後期研修に関心をお持ちいただき、ありがとうございます。
当院での外科専門研修についてご紹介します。

初期研修を終えられたのち、外科領域では日本外科学会専門医の取得が次の目標となります。専門医の取得のため、当院では京都府立医科大学の外科専門研修プログラムと連携し、資格の取得を目指していただいております。当院で多くの経験必要症例を経験できるうえ、京都府立医科大学と連携することで専門医取得に必要な症例を十分に経験していただくことが可能です。

さらにその次のステップとして日本消化器外科学会、日本呼吸器外科学会、日本乳癌学会などの、より専門的な分野の専門医を目指すこととなります。当院ではこれらの領域のスペシャリストがたくさん在籍しており、若い先生方の指導にあたっています。今後、後期研修のみならず、外科医としての人生を歩みだす第一歩として申し分のない指導体制を取り、各専門分野の外科医としても十分な経験ができる病院であると考えています。

昔は外科医といえば徒弟制度であり、見て技術を盗めとか、叱りつけられることで知識を習得しろ、などといった厳しい上下関係が当たり前でした。しかし今ではスポーツと同様、コーチングの理論に基づいて、より効率的に技術を指導し、学んでいただく時代となっています。中でも外科領域では自分の手で経験するということが特に重要ですので、当科では若手外科医の皆さんに様々なことを経験していただくことを第一に考え、より効率よくステップアップしてもらえるような指導環境の構築に努めています。

また、手術というものはベテラン外科医にとっても非常に奥深いもので、満点と思えることはそう多くありません。私たち指導医も日々反省しつつさらに進歩することを目指しており、まだまだ習得すべきことはたくさんあります。若い先生方と共に学び、共にステップアップしたいと考えており、力を合わせてさらなる高みを目指すことを志す若い先生と是非一緒に外科診療を行っていきたいと思っています。

当院に興味を持たれた先生は見学だけでも結構ですので、是非一度おいでください。ご連絡を心よりお待ちしております。
どうぞよろしくお願いいたします。

中西 正芳(副院長/統括診療部長/外科部長)

指導医メッセージ

当ホームページをご覧いただきましてありがとうございます。

外科専門医研修をどの施設で始めるか?ということは非常に大事だと思います。
「三つ子の魂百まで」というように、外科医になりたての頃にいろいろと経験したことはその後の外科医人生の礎になると思います。

そこで、外科医のキャリアをスタートする施設選びで重視する点を考えてみました。

  1. 手術件数が多い。
  2. がんも救急疾患も多岐にわたって経験できる。
  3. 執刀できるチャンスが多い。
  4. 外科の上司や他科の先生と話しやすい、相談しやすい。
  5. 学術的活動ができる。
などでしょうか。


当院外科にはそれぞれの領域のスペシャリスト(上部消化管外科、下部消化管外科、肝胆膵外科、呼吸器外科、乳腺外科)が在籍しているためどのようながんに対しても十分な経験を積むことができます。また消化管穿孔、絞扼性イレウス、虫垂炎、血気胸といった救急疾患も幅広く経験できます。大学病院などと比べると手術件数が少ないことは否めませんが、そのかわりにレジデントの数が少ないので、一人当たりの執刀機会も十分に確保できます。ですので、外科医スタートとしては十分すぎるほどの経験値を得られると思います。
また、レジデントが主治医になった時はかならず指導医と二人三脚で手術~術後管理まで行い、さらに毎日の朝カンファレンスで外科としての方針を決めるので、困ったことなどを一人で抱え込むようなことはありません。当科の指導医はもちろんのこと、他科の医師も非常に相談しやすく頼りになる存在だと思います。
最後に学術的活動ですが、全国規模の学会発表や論文執筆を積極的に行ってもらいます。

熱意があれば青天井で成長できるような環境は整っていますので、ぜひ当院で外科専門医研修をしてみませんか。

以上、私見を含めて若手外科医の先生方へ向けての当院外科専門医研修のアピールとさせていただきました。
少しでも興味をお持ちいただければ、お気軽にご連絡をください。
よろしくお願いいたします。

石井 博道(消化器外科部長)

専攻医メッセージ

松下記念病院の魅力

松下記念病院の魅力は、在籍しておられる先生方にあると思います。外科に関していえばどの先生も手術のエキスパートで、どの手術に参加させてもらっても勉強になります。また、他の科の先生方も優れた専門知識をもった先生方ばかりですし、その上、科ごとの垣根も低く、とても相談しやすい環境にあります。

研修中の感想

乳腺外科の勉強については、エコーは月、火、水の検査日で十分経験させてもらえて、悩んでもすぐに技師さんや先生に相談できる環境にあります。手術もたくさん経験させてもらい、経験豊かな先生と一緒なので、うまくいかなくなった時にどうしてうまくいかなくなっているのか、だったらどうしたらもっとうまくできるのか、こうしたら出来上がりがきれいになるといった教科書だけでは学べない生きた学習ができるのがありがたいです。
一般外科についても、興味があったり必要症例のために手術に入りたい際、どの先生も快く参加させてくれて、たくさん指導もしていただいてとても学びやすい環境にあります。

大事にしていることと今後のキャリアプラン

乳腺外科はガンをとっておしまいではなくて、女性にとって象徴ともいえる胸にメスをいれるわけでなので、創部をきれいに仕上げることはもちろんのこと、患者さんに寄り添えるようにすることを大事にしています。今後のキャリアプランとしては、まずは外科専門医とその先にある乳腺外科医取得を目指します。ゆくゆくは形成領域(乳房再建)にも興味があるのでこちらの勉強もしたいと思っています。

オフタイムの過ごし方

Covid-19が流行する前は美味しいものを食べに行ったりしていましたが、それができない分最近はおうちで好きな音楽を聴きながら料理したりしています。
基本的に土日も創部の状態を見に患者さんに会いにいきますが、患者さんといろいろなお話をするのが好きなのでそれも充実した時間です。

研修医にひとこと

自分がどんな科に興味があって、向いているのか、どの病院で研修を積むのか、たくさん悩むと思います。自分の将来に大きく関わる決定なので、焦らずたくさん悩んで、納得できる決定をしてほしいです。外科を目指すのであれば、症例数も多く、多くの経験を積ませてもらえる上に経験豊富な先生方が多数いらっしゃるこの病院は最高の研修場所となると思います。

渡邉 聖瑠(専攻医1年目)

問い合わせ先

パナソニック健康保険組合 松下記念病院

外科 化学療法部長 伊藤 忠雄

TEL:06-6992-1231(病院代表)

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