初期臨床研修プログラム
責任者メッセージ

滋賀 健介
(脳神経内科部長/総合診療科統括担当部長)

松下記念病院の初期臨床研修プログラムに興味を持っていただき、ありがとうございます。
プログラム責任者の滋賀健介です。
コロナ禍のため臨床実習で患者さんと触れる機会が減ったり、イレギュラーな学生生活を送ってこられた皆さんには、これから始まる研修医生活への期待とともに、幾ばくかの不安もあるかもしれませんね。

当院の初期臨床研修では、そのような不安にもしっかりと対応していきたいと考えています。
週2回のERカンファレンス・週1回の総合診療カンファレンスなど多くの学びの機会とともに、毎週LINEでカンファレンスでの情報共有・診断力向上のための写真や動画「今週の一枚」・「Let’s グラム染色」・「今週のNEJM」など研修医全員に情報が提供されています(私もとても勉強になっています)。
各研修医には、それぞれメンターがつき、3ヶ月に1回の面談を通じて、メンタル・フィジカル面でのサポート体制も万全です。
研修医の要望は、研修委員会と別組織である「臨床研修活性化ワーキンググループ」(全研修医が構成員)で取り上げられ、臨床研修プログラムに反映されていきます。

パナソニック(株)の創業者である松下幸之助氏は「物を作る前に、人を作る」という言葉を残しています。
「医師の教育と同時に、人として育てる」こと、これは松下記念病院における研修の基本理念です。
医師は、専門医である前に1人の医師であり、医師である前に社会人です。
医療の知識・技術は年々進歩し、5年後には苦労して学んだ知識・技術はすでに古くなっていることが常態となっているこの時代、authentic(真正)な研修医教育とは、医師としての態度や習慣を身につけていただくことではないでしょうか。
松下記念病院は、2年後には皆さんが医師・社会人としての自覚を持って自然に行動できる医師として巣立たれるよう、お手伝いをしたいと考えています。

当院は323床の中規模病院ながら、常勤医師が80名以上と多く、各学会認定の専門医・指導医も多数在籍しており、教育マインドの高い施設です。
日常診療においても1人1人の研修医が、気軽にタイムリーに各科専門医に相談できる環境にあります。
研修を修了時、どの研修医に聞いても「大規模病院にはない『垣根の低さ』が最高だった」との声が聞かれました。
教育マインドの高さと各診療科の垣根の低さが、当院での研修のメリットと言えそうです。

最先端の医療機器と数多くの優秀な指導医がそろっている環境で、密度の高い研修を受け、私たちとともに成長しませんか?
まずは一度、当院に見学にお越しいただき、研修医の声を聴いてみてください。皆さまのお越しを心よりお待ちしています。